トラウマと事故、転倒、落下

気がつきにくいトラウマ

 あまり知られてはいませんが、思いがけず起こった様々な事故、転倒や落下によって、トラウマになってしまうことがあります。事故の中では自動車事故が一般的ですが、私たちはそれによってトラウマに陥っていることをわからずに過ごしていることが少なくありません。『車にはぶつかったけど、ケガはなかったので大丈夫』と頭では思っていても、何となく外出を避けるようになったり、めまいやふらつきがあらわれたり、身体の一部あるいは全体性に違和感を覚えたりすることはしばしば見受けられます。でも、それを自動車事故と結びつけて認識することは、難しいものだったりします。

身体は覚えている

 事故や転倒、落下は、あまりにも起こる速度が速く、私たちの処理能力を超えてしまうものです。たとえば、雪道で派手に転んだとき、自分の身体(神経系)がどのように変化したのか覚えていることはほとんどありませんよね。そして、多くの人はその場で必要な対応(SE™上)をせずにすぐに立ち上がり、何事もなかったかのように歩き出すでしょう。この時、恥ずかしかったという感情は感じられても、転倒による衝撃を身体の外に解放することができにくい状態となっていることがあります。そして記憶にはなくても、身体にはこの時の出来事が刻みこまれているものです。様々な不調は、こうしたことで起こっている可能性があります。

ソマティック・エクスペリエンシング®では

 衝撃的な出来事の詳細を覚えていなくても、ソマティック・エクスペリエンシング®では、取り組むことが十分に可能です。なぜなら、上述した通り、身体が覚えているからです。
 また、こうした出来事は、しばしば繰り返されることがあります。しかも、同じようなところばかりケガをするというように。もし、思い当たることがあれば、ソマティック・エクスペリエンシング®をお試しされてみませんか。