どんな感情も無視しない

 前回は怒りの感情をコントロールする前に、自分の中に怒りがあるということを認めてあげましょうということを書きました。今回はその続きのような感じです。
 もし、怒りの感情を『認める』ことが難しいのなら、せめて『無視はしない』であげてほしいと思うのです。

私の経験から

 私は現職に就く前は一般企業に勤めていました。職場に馴染むため、仕事を覚えることと同じくらい相手の顔色をうかがい、合わせることにも力を注いでいました。数十年前のことなので、今よりも社内外の付き合いや、接待が多かった時代で、誘われる飲み会やレクリエーションにも積極的に参加していました。すると、しだいに寝ても疲れがとれず、好きなことをしていても楽しめない日が増えていったのです。

心や身体のサインを無視してしまうと

 周囲にばかり気を遣って、自分の心や身体をないがしろにしていると、自分が何を感じているのかがわからなくなってきます。意識が自分にむいていないので、当然の結果ともいえるのです。さらには、健康なときになら感じられる喜びやワクワク(快感情)さえも麻痺してしまい、ひどくなると病に陥ってしまうことだってあります。

自分を優先、自分を大切に

 自分(の感情)を無視して周りを優先してしまうことは、自分の感情、感覚を麻痺させてしまいます。まずは、どんな感情であれ自分が感じていることを無視ないであげましょう。それは自分を大切にするということでもあります。
『認める』ことはハードルが高いかもしれませんが、『無視しない』であればちょっとハードルは下がる気がしませんか。最初は難しく感じたり、目をそむけたくなるときもあるかもしれませんが、繰り返し練習してみることで慣れてくるはずです。サポートが必要なときは、当ルームのご利用もご検討ください。